日記

2022-09-28 19:42:00

寄り添いぬくこと

今日はとてもうれしいことがありました。
週に1度お手伝いさせていただいている
和が家さんの訪問介護の同僚からの言葉です。

Kさんという入浴介助でお手伝いさせているお宅があります。
その方は入浴を週に1度かいご保険を利用して入られているのですが
体調や心の状態が思わしくない日が多くあり
入浴されたくない気持ちになることが多いそうです。

私がKさんに関わらせていただいたのは2回目。
Kさんのお宅にいき、2回目のご挨拶をして
体温と血圧測定をさせていただきました。
今日はどうやら入浴したくないご様子で
胸あたりをおさえ
「ここがぎゅーと苦しくなりんだよね。今日は無理だと思う。」
そんな言葉を口にしました。
私はバイタル測定をしながら
「心筋梗塞等、病気が隠れていることもあるのでやめときましょうね。」
といいました。これまでの経験から、Kさんが気持ちで入りたくないのがわかりました。
血圧も、体温も、酸素濃度も安定しています。
顔色も悪くなく、食欲も普段とかわらないと奥さんから聞きました。
なのであえて私は
「入るのやめましょう。お風呂入らないくてもしがないから大丈夫。
私もめんどくさいひありますしね。(笑)」
という会話をしました。
Kさんは目が見えません。でも、やめましょうの一言で表情がゆるんだのがわかりました。
次のステップとして
「せっかくきたので、体だけふいて、お風呂場で足浴だけしませんか?」と提案。
するとKさんは
「それなら楽だね。」とお風呂場へ歩いていきご自分で衣類を脱いでくれました。
そのときも
「寒いので上はきたまま。足だけあたためましょう。」と伝えます。
足があたたまってきたら今度はKさんが
「やっぱりせっかくだから入ろうかな。痛みもなくなってきた。」と。
私は心の中でガッツポーズ。

そうなんです。
入りたくないとおもっている方に
入りましょう、入りましょうといってしまったら余計に入りたくなくなります。

特にお年寄はその日の天気や体調によっても入浴ぐらい入らなくても死にやせんと
思っている方は沢山います。

とことん、寄り添いぬいた先に
自分の意思で入りたいという気持ちがわきでてくるものなんですよね。

なかなか、入浴されないその方とのやりとりを聞いて
同僚から「どうやったら入浴してもらえたのか、教えてほしい。」と
嬉しい言葉を頂けました。

とことん寄り添いぬく
目が見えない方であっても
その方の目をみて視線を合わせてお話する
自分だったらどんな風にかかわってほしいのか

単純なことを丁寧にすることに尽きると思います。
そんな風にいっていただけて介護の仕事の楽しさを感じた日になりました。

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2022-09-20 22:30:00

「介護保険を実際使うのはだれですか?」

今日は「未来をつくるkaigoカフェ」を主催している高瀬さんが企画してくださった台湾とのコラボレーションカフェに参加!
39歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断された丹野 智文さんをゲストスピーカーでお話を聞かせていただきました。

丹野さんはアルツハイマーと診断されたときに
「認知症とともにいきる」ことを考えたそうです。そのためにも、病気をOPENにしたそうです。
時分の病気をまわりの人たちに伝えたときの反応は様々。
でも、友人がいってくれた
「お前が忘れても、おれたちが覚えている。」この言葉で
「忘れたっていいじゃないか。」と思えるようになってきたそうです。


環境さえ整っていれば認知症とともに楽しく暮らせることができるのです。

認知症になったとしても、認知症という病気で目の前の方をみてほしくない。
目の前にいるその人そのものを見てほしい。

認知症であっても、できることは沢山あるし、信じてまっていてほしい。

介護保険を実際に使うのかは家族ですか?

丹野さんのこと投げかけに私は一番はっとしました。


違いますよね。

それなのに、支援者は相談の段階からまずご家族に挨拶する方は多いのではないでしょうか?
今、なんらかの不自由があり介護保険を利用されるのは目の前にいる当事者です。
暗く元気がないその方は、今不安の真っただ中。それを一緒に笑顔にすることを
家族ではなく当事者とともに考えていくべきだと思います。

私のパーソナル介護士の原点もここからきています。
介護が必要になっても介護される人ではなくずっとあなたらしくいられるように。
その気持ちに徹底的に寄り添うことが
結果的にご家族にも笑顔をもたらしていくのです。

これからも私はこの想いを大切に
目の前の方々に寄り添っていくことを改めて決めました。

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2022-09-11 20:09:00

一生懸命に介護をしてる人ほど自分を責める

6月参加させていただいた
ワイワイフェスで、隣のブースに座ったAさんと気軽に話をしていました。
聞いてみると、義母さんが夫の介護をしていたのですが、数か月前にお父様は亡くなられてしまったそうです。

Aさんは私に
「母がね、お父さんがもっと思ったようにみてあげればよかった。ってずっと後悔してるんです。
後悔をして自分を責めているお母さんになんて声をかけてあげたらいいのかわからなくて・・・・」
というお話をしてくれました。

そのとき私は私自身の義母のことも思い出していました。
義母も一人で義父を看取っていたからです。そして、その義母もまた
「もっとね、お父さんに優しい言葉をかけてあげればよかったのにね・・・」
いつも気丈な義母ですが、義父の話をするときの義母はいつもさみしそう。

2人に共通しているのは旦那さんのことを大切におもい、生前それぞれの形で一生懸命に介護をされていたということ

私は少し考えてから言葉を選びながら話し始めました。
「おかあさんに伝えてください。きっとお父さんは後悔するなっておもっていると思いますよ。
後悔するってことは、それだけ怒ったり悲しんだり、反対に同じ時間を一緒に楽しんだり喜んだり
沢山思い出があるから後悔するんだと私は思います。だから、お母さんにお母さんは本当によくお父さんのことをみたんだねといってあげてください。」

と。

そして、私は自分の義母にも同じ言葉をかけた。
義母はそれでも「ううん。」と首を横にふっていたけど
それでも少しだけ気持ちが晴れ晴れしているようにみえた

積み重ねてきた時間の中があるからこそ、
例えばそれは、朝のちょっとした朝食のときだったり、一緒に出掛けた場所の名前が広告に流れるときだったり、
おとうさんが通っていたデイサービスの車を見かけたときだったり。
そういうちょっとした時間に「もっと~すればよかった。」という気持ちが湧き出るのだと思います。

だってそう思いませんか?
一生懸命みたから、悲しい顔や、つらそうな顔までみたんです。

私の義父はきっと義母が後悔していることを知ったら
天国で笑いながら
「後悔なんてするな。」
といってる気がしてならないのです。

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2022-09-10 20:32:00

「辛い。」「苦しい。」気持ちは普通のこと

母の友人に認知症の旦那さんを介護されているAさんという方がいます。
1時間ほどAさんとお話する機会がありました。


Aさんは旦那さんのことを一生懸命介護しています。

昔役場で働いていたというAさんは、
朝になるとスーツをきて
役場にいく支度をするそうです。
そんな旦那さんをみてAさんは
ある日は、いってらっしゃいと言ってみたり
ある日は、「もうとっくに定年退職してるんだよ。」と怒鳴ってしまったり。

「認知症」という病気があるということはAさんも十分承知しています。
それでも、日々の日常の中で「認知症」という病気を理解しながら
どんな言葉かけをしたらいいのか
どんな接し方をしたらいいのか
介護スタッフやケアマネさんから教えてもらいわかってはいても
生活の中でいつでもそれを理解して接することの難しさを感じている様子でした。

これが介護のリアルだと思います。
私たち介護職は介護の仕方や方法はいくらでもお伝えすることができます。
でもそれは、辞書にかいてあることと同じで。
例えば私たちが知っていることわざに
「早起きは三文の徳」がありますよね。
早起きはいいことである。それは多くの人が理解している。
でも、理解していてもそれを実践できる方は10人中3人ほどではないかと思います。

このように頭でわかっていることと、できることは全然違います。

家族であっても、人と人であり感情のある生き物。まして家族同士。
本に書いてあるような対応やまわりのみんながいうような
共感しながらの対応ができないからといって自分を責める必要はまったくないです。

24時間の生活の中で介護をするということは
ご家族にとって負担になる時間や日が必ずあるといえます。
そのために、介護保険があり、私がしているようなサービスがあるのです。

苦しくなるときは
もっと気楽に「もう無理。辛い。助けて。」といっていいと思います。
一度吐き出して誰かにその気持ちを汲み取ってもらいガス抜きをしていいんです。

介護をしている家族の気持ちは波のようにいったりきたりします。
自分を責めたり、イライラしたり、後悔したり。

だからこそ、私たち介護に携わっているプロ集団が
丁寧に要介護者に寄り添う必要があります。
家族が出来ない優しい言葉がけや安心した時間を届けることで
家族は自分を責める時間が少なくなります。


「認知症」になっても相手の気持ちを読むことはできます。
むしろそのアンテナが高くなる気がします。
ご家族がきつい言葉をいってしまっても当然なんですよね。
誰がそれを責めれるでしょうか?
「家族がみればいい。かわいそうにね。」と簡単にいう人がいたとしたら
きっと介護を経験されていないのだと思います。

「認知症のBさん」として見るのではなく
「長野岡谷さん」というそのままのその人として接していこうと改めて思った日でした。

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