日記
2023-03-23 00:19:00
お彼岸 義父さんとの思い出
あの世とこの世が
1番近くなる日だといわれている
脳梗塞を発症した義父は
足が不自由だった
でも私の息子
義父にとっての孫を
とても
とても
可愛がってくれた
ある夏の日に
道路を歩く
義父の姿を見つけた
『おとうさーん!
どうしたの?こんな暑い日に』
そういうと義父は
手をあげ
片手にぶらさげている
小さな袋を私にみせた
小さなビニール袋には
カラフルな10円ガムが
20個くらい入っていた
それは
息子が大好きな10円ガム
近くの
コンビニにはガチャガチャのガムが
あって息子はいつもそれをしたがった
暑い夏の日に
麻痺がある義父にとっては
決して近くないコンビニ
息子の喜ぶ顔がみたくて
麻痺がある足を
ひきづりながら
歩いていってくれたのだ
車をとめて
義父を横に乗せ
私は愛情深い義父が
父親であることが
嬉しかった
何年経っても
思い出すのは
買ってもらったものや
値段が高価なもの
とかではなく
相手のことを
本当に想った言葉や
行動ばかり
大事なことは
大変で
めんどくさい
だからこそ
ずっと色褪せない